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旅は続くよ

第1章 ひとつ屋根の下

N「ワタシ、相葉さんの友達で二宮といいます。呼んで貰えればわかるんだけど」

S「雅紀―!!
友達のニノミヤクンだってよー!!」

男が大声で呼びかけると、
奥の方から聞き慣れた声が返事して

A「ニノ~!早かったね~」

呑気な様子で玄関にやってきた


内心、
出てくんのが遅いんだよ!
超睨まれたじゃん!
と悪態ついたけど

大きな目の男がまだ俺を胡散臭そうに見てたので

N「ごめんね。早すぎた?」

笑顔を作ったまま答えた


A「そんな事ないよ。俺らの荷物も大体片付いたとこ。上がって?」

肩に掛けたボストンバッグをヒョイと受け取って招いてくれたから

家に上がって奥について行こうとすると

上がり口に立ったまま俺らの様子を眺めてた男が口を開いた

S「なあ、雅紀。今、コイ……この人、『今日からお世話になる』っつったんだけど?」


わ、この人今“コイツ”って言おうとした

初対面なのに!


A「あ、ごめん。
ニノ、この人俺の従兄の翔ちゃん。
翔ちゃん、この人俺の幼馴染のニノ」

相変わらず頭の悪そうな紹介だけど、
舌打ちを堪えて

N「二宮和也です」

愛想笑いをしておいた

S「櫻井翔です。…って、そうじゃねぇよ」


うん。そうだよね

“翔ちゃん”の突っ込みは尤もだ


S「『今日からお世話になる』って何だって聞いてんの」

A「あれ?さと兄から聞いてない?」

S「聞いてねぇ」


すると突然ガラガラッと玄関の扉が開いて

M「ただいま~。あれ、ニノ?」

N「潤くん、おかえり」

救世主が現れたと思ったのに

M「ただいま……って、
え?なんでニノがいんの?」


おいおいおい

ここにも話が通ってねーのかよっ


N「潤くん、お兄ちゃんから何も聞いてないの?」

M「聞いてないよ」

N「…おい、てめぇ……」

A「うっそ、話してなかった?」

M「何?何の話?」

N「相葉さん、どういう事?
なんで何処にも話通ってねーんだよっ」

A「あ、ごめ…」

N「ごめんで済んだら警察いらねーわっ!
お前どうすんだよ。俺行くとこねーぞ!?」

A「だっ、大丈夫!ちゃんとさと兄には話してあるから!ね、翔ちゃんっ」

S「だから俺は何も聞いてねぇって」

O「あれ~?」


男4人で狭い玄関で揉めてると

奥からフニャフニャ笑った男がやって来た

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