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夢。 〜 O×S×A×N×M 〜

第3章 バンビズ story

俺たちが女装に目覚めたのはまだ二ヶ月前。
専門学校時代の仲間が3年ぶりに集まって
俺と雅紀を含めた4人で飲んでいた

二次会にキャバクラでも行こうかとなった時
『もっと面白いとこがある』
と連れて行かれたのが、女装クラブで。


客層は
既に女装しているお兄さんやおじさんが6割
普通の男性が3割で
残りの1割は普通の女性だった



智「割合的にはいつもこんな感じよ?」

スタッフリーダーの智子さんが
お酒を作りながら、ふわっと笑ってそう言った

智子さんは見た目も、身のこなしも、華奢な身体も
女性としか思えないのに
中身は完全な男で
もちろん恋愛対象は女で。


智子さんを交えて
俺ら4人と
その場で知り合った常連客の男の娘3人で
楽しく飲んでいた

女の子顔負けの男の娘もいれば
いい加減ハゲ散らかしたおっさんの女装男子もいる。


『女装をすると違う自分になれる』
とか
『新たな発見がある』
とか
散々言われて


『俺らもしちゃう?』


酒の勢いもあり
4人のうち、ジャンケンで負けた二人が女装をすることになった。



その時
見事、負けたのが俺と雅紀で。


初めての女装した自分の姿を鏡で見て

『これ、俺なの…?』

そう呟いたのは
今でも覚えてる。

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