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プリンス×プリンセス

第4章 プリンセスレッスン

それから、姉上のプリンセスレッスンが始まった。

フェールロコノの歴史から始まった講義に、俺も参加する。

特に、王家との血筋にあたる人物なんかは、俺も頭に入れておかないと。

姉上を守る上で、敵味方は把握しておきたい。

…それにしても。

教えてくれるのがジュークってのが気に入らない。

相変わらず何を考えているのか、さっぱり分からない。

「テリオス様。集中して下さい」

うわ。人のこと、よく見てるよな。

「悪い。もう一度教えてくれないか?」

首を曲げて、ふぅ、とため息をつかれた。

くっそぉ!!とにかく、全部覚えてやる!!

ジュークの説明を聞きながら、顔写真とプロフィールが載ったファイルを睨み付けた。

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