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プリンス×プリンセス

第4章 プリンセスレッスン

ワルツの音楽が流れ出した。

「じゃあ、姉上。見ててくれよ!!」

姉上に声をかけて、ジュークと向き合う。

「では、始めから」

ジュークのカウントでステップを踏む。

姉上との練習を見ていて分かっていたけど、一緒に踊るとなおのこと分かる。

こいつ、巧い。

リードするのがごく自然に出来て、女役で初めて踊った俺でも踊りやすい。

「ティアナ様、これからです」

ジュークの声に、姉上が真剣な顔で見てる。

オープンリバースからレフトホイスク。

片足を軸にして、逆足を蹴って止める。

そこからスタンディングスピン。

クルクルと回りながらも、リズムを崩さずステップを踏むのは難しい。

「テリオス様、とてもお上手です」

ジュークが微笑んで褒めてくれた。

「女性役でしたのに、違和感はありませんでしたか?」

「なかったらおかしいだろうが!?」

眉を寄せて嫌そうに答えると、ジュークはクスッと笑って

「そうですね。でも、私も踊りやすかったですよ?」

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