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キミが欲しい。

第9章 stage9〜秘密の誘惑〜

夜も更け、中々の時間になってきた


「もう20時になるな。帰らなきゃ。」

『うん..。』


2人でこっそり学校を抜け出す
もちろん手を繋ぎながら


「なんか、学校でヤるってエロいな。」

直樹はひなのを見下ろすと二カッと笑った


『なっ、何言ってんの!』

バシっと鞄で肩を叩く


いてぇっと大げさに痛がる直樹を見て2人で笑いあった


『あっ、直樹くん。たまにしか学校来てないみたいだけど..。できれば毎日来てね?」


会いたいからー

なんて恥ずかしすぎて言えやしない。


チラっと横目で直樹を見上げる

「おう。」

優しく微笑む直樹を見て安心する


あっという間に家の近くに着き、直樹と別れる


『また明日。』

手を振り、別れようとすると

「忘れ物。」


グイー


手を引かれおでこにチュッとキスをされる


『なっ、ちょっと〜』


顔を真っ赤にして暴れると

「こういうベタなことやりたくてさ。」


ポンポンと頭を撫でられる

はたから見たらただのバカップルだろう

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