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キミが欲しい。

第10章 stage10〜隠された真実〜

朝練のため早く目覚ましが鳴る


『ん〜、寝たいけど行かなきゃ。』


〜ピロリ♪


直樹くん“朝練でそろそろ起きる頃だと思ってメールしてみた!頑張って!”


端的だけどなんか心がホッとする


お礼のメールを一通入れて、すぐ支度に取り掛かる


『行ってきまーす!』

なんて清々しい朝


ん〜と大きく背伸びをすると、後ろから頭を小突かれた


「おはよー!たまには一緒に行かない?」

『玲ー‼おはよ〜。』


もちろん!と微笑み合い、2人で登校した


「それにしてもあの噂ほんとだったんだぁ。」

『噂?』

「ほら、あの超絶イケメンの木次直樹が毎日学校来てるって。授業にはあんまり参加してないみたいだけど。』


ドキー


『あぁ、そうなんだ。』


なんか名前を聞いただけで顔が熱い


「..で、どうなの?」


はい?と首をかしげると玲はズイッと近づいた


「だーかーらー、木次直樹とよ。この間健ともめた木次もいたんでしょ?」


あの時の..健を傷つけてしまった
大好きな友達を..


『どうって..』

言葉を探しながら俯くと、玲はふぅと息を吐きひなのの肩に手を置いた

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