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キミが欲しい。

第10章 stage10〜隠された真実〜

「俺と、ひなの?」

きょとんとした表情で玲を見返す


『れ、玲!今ここで..聞かなくても。』


胸がソワソワしながら顔を伏せる


次の瞬間、体が宙に浮く


ーえ?


「そんなの決まってんじゃん。俺はひなのの彼氏だよ。」

直樹の顔が真横にある状態で、真っ直ぐ玲と向き合いながら話す


「ひなのは俺の彼女。ダメかな?」


バチっと目が合い、頬が紅潮する


その反応を玲は見逃さなかった


「ひなのはあたしの大事な親友なの。もし泣かせたらあんたをボールにしてスパイク打ちまくってやる。」


玲の練習での強烈なスパイクを思い出し、ゾクっとする


「あははは!面白いね神崎さん。大丈夫だよ。」

そういうと、ひなのの頬に優しいキスが落ちる

「ね?お姫様?」


ふふっと巧みに笑う
こんなキザな演出はきっと直樹くんしか似合わない


この日あたしたちはバレー部公認のカップルになりました

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