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キミが欲しい。

第10章 stage10〜隠された真実〜

急いで教室に滑り込む


退屈な保健の時間が始まろうとしていた


「ひなの..よかったね。」


隣からこそっと玲が囁く


『で、でも、あんな恥かしいよ。皆の前で。』

思い出すだけで恥かしい
皆の前でなんて公開処刑だ


「木次くんってさ、見た目すごいかっこいいからチャラ男だったらひなのに近づくな〜って言おうと思ったの。」

玲がふっと視線を落とす

「でも木次くんのひなのを見る目がすごく優しかったから..安心したよ?」


少し照れた様にひなのに微笑む


そこまで考えてくれてたなんて...


玲の優しい思いに胸があったかくなる


『ありがとう。』


当たり前の様に隣にいて支えてくれる
素敵な親友を持ったなぁ


2人で笑い合うと思い出した様に玲が顔をしかめる


「そういえばあの修哉とかいう奴なんなの?馴れ馴れしい。」

『あっ、修哉くんは最近知り合って..なんか色々かまってくる感じ..』


正直修哉くんのことはよく分からない
謎に包まれた人


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