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キミが欲しい。

第3章 stage3〜始まりの愛図〜

直樹side*


俺は親父が作ったここが嫌い
家族を捨ててまで作る意味なんかあるのかよ


俺に母親はいない
小さい時に亡くなった


母親は生前によく春になると花見をした
大きな大きな桜の木

満開の桜と満面の笑み


そんな回想をたまにしながら木の幹で眠る


来たくないけど来なきゃいけないのが学校
足りない学業分は親父がカバー


悲しい性だな、まったく。


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