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キミが欲しい。

第3章 stage3〜始まりの愛図〜

『無理に笑うんじゃないの。笑ってればいいことがあるかもしれないじゃない?』


ひなのはゆっくりと立ち上がった


『気に食わなくても、かったるくてもさ。とりあえず笑っとくと悩みがバカバカしくなるんだよ。』


くるりと直樹に振りかえる


『そういうのって素敵なことじゃない?』

にっこりと満面の笑みで微笑む


ドキっー


またね、と言うとひなのは体育館に向かった


雑誌を外し、ひなのの後ろ姿を見る


目をつぶると満面の笑顔が浮かぶ


「なんか..やばいな俺。」


ドキドキしてちょっと落ち着かない


こういうのって、惚れたってこと?

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