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キミが欲しい。

第5章 stage5〜欲張りで強がり〜

「あんな部活バカ好きじゃねぇよ!」

思わず大きな声で叫んだ


ーしーん...


「だよなぁ。お前が高橋に手出したら犯罪だよ。」
「そうそう。高橋は部活一筋〜て感じじゃん。」


そうだ、あいつは部活しか知らない。


俺じゃ汚しちゃうのかな。


あの笑顔も、泣き顔も思い出すと胸が締め付けられた


健ー


俺の名前を呼ぶ優しく、可愛いひなの


そうか、恋人未満とか言ってたけど


「なんだ、俺あいつのこと大好きじゃん。」


健のつぶやきは誰にも届かず消え、少し離れた場所でひなのは静かに涙を流していた

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