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キミが欲しい。

第7章 stage7〜惹かれ愛、迷い愛〜

「そっかぁ。高橋さんは直樹が好きなのか。」


一人残された保健室でぽつりと呟く

白衣に隠された右手首にそっと触れる


「今でも直樹はきっとあたしのことが好きなのに。」


離れられない恋人同士であるかの様に愛おしそうに目を細め、桜の木を見上げた


あの桜の木はあたしたちの約束の場所


「ただいま。」


そう言うと瑠璃の瞳から光が消えた

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