
ツインテールの君
第1章 聖夜の宴のデザートは?
「やですぅっ、恥ずかしいです……」
「そう」
縛った腕が下方に向かうのを妨げんと、國佳はすみれの甘やかな匂いの染みたブラジャーを引き上げて、乳房を啄む。
「無自覚だわ」
「ひゃぅっ!んんっ……」
「分からせてあげなくてはいけないようね。……すみれちゃん?貴女が」
…──デザートだということを。
どこまでも國佳を拒絶しながら、どこまでも國佳に期待している。
柔軟で、そのくせ侵し難い崇高さを持ち合わせる少女の痴態は、どんな催淫剤にも優る。
ぷるん…………
軽く噛み上げて離した乳首が、たわわな果実の上で揺れた。
この見事な肢体のどこから、スポンジケーキに見立てていこうか。
思案しながら國佳は布団を離れて、冷蔵庫を開ける。
ホイップクリームの入ったままのボールを抱えて振り向くと、腹筋も抜けたような美少女が、胸を上下させていた。
第1章 聖夜の宴のデザートは?─完─
