ツインテールの君
第3章 Decoration cake princess
「すみれちゃーん。また生クリーム溶かしちゃったのぉ?」
「お二人が……あっああっ、触ってくるから!」
「なるほど。触られるのがそんなに好きなの」
「違っ──」
國佳は反発しかけた唇を、キスで塞いだ。
「んん、ふっ、んんん!!」
すみれの甘やかな息が喉にくぐもる。胴体こそ縛りつけられていても、自由の残された腕が、國佳に必死にまといつく。
國佳とすみれが水入らずでキスしている真下で、せりはは生クリームまみれの恥丘や脚の付け根に舌を伸ばしていた。執拗な舌が白い肉叢を暴く度、浮気な身体がひくひくたわむ。
「大好き、すみれちゃん……貴女は私の、宇宙一甘いデコレーションケーキ……」
「國佳様、可愛いのに、っ、中身おやじです……」
小鳥がじゃれ合うようなキス。唾液を貪り合う深いキス──…國佳は北海道産純生クリームにも優る貴重なスイーツを楽しみながら、時折、唇を休めて長い睫毛の奥を覗く。