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君の薄紅美しきかな

第1章   


「可愛い…」

瞬一はクスッと笑う。
本心だった。

みっともなくあえぐ彼女を―――今すぐ抱きしめたい。
でも抱きしめてはやらない。
そんなことしたら彼女はすぐ調子に乗る。
そんなんじゃ面白くない。

「ほらどうして欲しいんだ」

「あっあっああっ!」

彼女は激しくソファに腰を打ちつける。何度も何度も。

「ご…ご主人様の…欲し…です…」

「聞こえないな」

「やぁんっ…」

彼女は更に顔を赤らめる。

そうだ、もっと…もっと恥ずかしがって―――――


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