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小さな彼と大きな彼女

第1章 始まりの目覚め

...ん?

ここはどこだ?

暗く、寒く、そして何より...匂いがきつい

匂いは嗅いだことのない匂いだが、空気が湿っている

地面は柔らかいが、寝心地がいいというわけでもない

そして何より気になるのが、自分を囲むように大きな壁がある

全く持って見慣れない場所だ

ここはどこだ?

って、それよりもなんで俺はここにいる?

...まさか誘拐?

でも、縛られてもないし、拘束されてる理由でもないからそうとは言いきれない

というよりも、俺は前まで何してた?

「アキラ」という名前はしっかりと覚えているが、その他については何も覚えてない

無理矢理思い出そうとしても頭が痛くなるだけだ

...まずはジッとしておこう

それが今俺が出来ることだ

...くそ、匂いがキツイから落ち着けないな

でも、やることも無い

待つしかないな...

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