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小さな彼と大きな彼女

第2章 理由(わけ)

「それで、メグミちゃ...メグミは何で俺を拾ったんだ?」


というよりも、何故俺の存在がわかったんだ?


「いや、期末テストを終えた時、左足に違和感を感じたから靴脱いで見ると、そこに気絶したアキラくんがいたって訳で、それで拾ったんだよ」


あー、そういう事か


「最初は変態な虫にしか見えなかったから踏み潰そうとか考えてたけどね」


うっ...なんか地味に傷つく


「でも、よく見るとアキラくんってボクと同じ歳に見えるね。高校生かな?」

「それも覚えてない」

「あ、そうだった。ごめんなさい」


同じ高校生でも身長の差によって全然違うような気が...


「じゃあ、アキラくんの記憶と身長が戻るまでボクが面倒見てあげる」


...え?

何を突然と...


「なに鳩が豆鉄砲食らったような顔してるの?一緒に住もうって事だよ♪」

「いいのか?」

「いいのいいの。ボクには家族いないから」


...聞いてはいけない気がした


「すまん」

「大丈夫だよ」

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