テキストサイズ

カクテルパーティー

第2章 僕の耳に響く君の声

「あの人さ、足を洗ってあげている時にいっつも肩とか触ってくるのよ!
橘君、あのセクハラオヤジに何か言ってやってよ!
うー、ガルルル」


な、なんだとー!?

ここここの肩に?

ちっくしょうーっ!
オレなんかまだ手にも触れたことないのにーっ!


…あっそうだ

「まー、そう怒りなさんな」

冗談ぽく肩に手を回す


「はい、それを言ってんのって!…この人、いつもこんな感じなの?」

立花さんが肩に置かれた手を指差して三矢さんに聞く


「うーん…
まあ、お調子はいつもそんな感じなんだけど、なーんか違う」


「見てるとなんだか立花さんには違うアプローチの仕方よね?」


「うん、こんな積極的なの初めて見た!」

「そうそう、いつも何気に?距離を置いているもんねー」

「ぷははっ
人に興味あんのか!って感じでねー」


「これはどういうことなのかしらー?」


クスクス…


「…言いたい放題やね」


「あーっははははっ!」


よく見てるな
この人ら
普段は黙っているのに集まるとこうだよ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ