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カクテルパーティー

第3章 二人の世界の内と外

「すみませ〜ん
整形外科はこちらでいいですかぁ?」

「あーいや
ここは形成外科です。整形外科はあちらですよ」

「あら!どうもすみませ〜ん」




後片付けの合間、四階の部屋の窓からは太陽が沈もうとしているのが見える


「橘君っていつもお昼お弁当だよね。食堂に食べに行ったりしないの?」

「え!ここに食堂なんかあった?」

「知らなかったの?ほらあそこ」

「どれどれ?」

「あれあれ」


二人して開けた窓に身をのりだす

少し風が吹いてる


「あそこに階段があるでしょ?あの建物の地下にあるんだよ」


あっ、これ何の匂いだろう?

いい…


「ちょっと、聞いてんの?」


「あー、外に出てから少し歩くんだね。わからないはずだー」


「なによ、その早口…
いまなに考えてた?」

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