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不透明な男

第8章 序章


智「んん…っ、お、おれで遊んで、るでしょ…っ」

兄「どうした?足が震えてるぞ(笑)」


こっちはヘンな気にならない様に必死で押さえているのに、松兄ぃは余裕で笑っている。

笑いながら、もう一本の指を、俺の中に埋め込んでくる。


智「ん、く…っ」


その刺激に驚いた俺は、思わず松兄ぃの肩から手を離してしまった。
震える足で身体が支えきれずに、俺の横に突き出ている手すりを掴む。


智「あ…っ、も、やめ」

兄「だから俺を煽るんじゃないよ…」


俺の中を洗いながら、松兄ぃは唇を押し当ててくる。

ヘンな声を出さない様に気を張っていたのに、唇を奪われた途端に甘い息を発した。


智「ん、ふ…、んぅ…っ」

兄「声が甘いぞ…」

智「ん…、ま、松兄が…っ、ふ」


そのまま俺の首筋を伝うと、胸の突起を口に含む。


智「ん、あ…っ、だ、だめだって」

兄「どうして…?」

智「あ、洗うだけでしょ…、ん、んぅ」


松兄ぃの頭がスッと消える。
しゃがみこんだ松兄ぃは、腕に引っ掛けていた俺の片足を肩に担いだ。


智「あ、あっ」


力なく揺れていた俺の前を、ぺろんと舐める。
もう今日は勃たないだろうと思っていたものが、ぴくっと反応を示した。


智「ちょ、だめだよ、やめ…っ、ん、」


ふふっと松兄ぃは笑みをこぼすと、俺を口に含む。
松兄ぃに呑み込まれた俺は、その口内で貪られる様な感覚を受ける。


智「あ、はっ、だ、だめだってば、やめ…て…」

兄「気持ちいいだろ?」

智「あ、ああっ、く、もう、だめなんだっ…て」

兄「また冷えてるのにか…?」


俺を見上げて聞いてくる。


智「っ、な、なんで、そんな…事…」

兄「図星だろ?」

智「んんっ、は、はぁっ、あ…ぁ…」


俺に深く指を埋めたまま、俺を貪る。
そんな刺激に耐えられる訳がない。

俺は既に固さを増し、顎が上がり瞳は潤んでいた。


兄「ああ…、もう、我慢出来ねえな…」


シャワーをキュッと止め、俺を抱き抱えると松兄ぃはバスルームを出た。







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