不透明な男
第2章 正体不明の男
シャワールームから出ると、その病室に驚いた。
照明を付けた部屋は病院というよりは、ホテル。
さっきは薄暗くてよく見えなかったが、今ははっきり見える。
俺は、明るくなったその部屋を見渡した。
なにこれ…
豪華すぎない?
男「どうだ?気に入ったか?」
智「いや…、てか、ココほんとに病院なの?」
男「そうだよ。超特別室だっつてんだろ。」
超特別室と男が言う部屋は、壁やカーテンが真っ白という当たり前の景色は無く、重厚感溢れる部屋に仕上がっている。
ベッドなんて、パイプでもなければシングルでも無い。
薄く光るシーツはシルクだった。
てか
今はそんな事どうでもいい。
いや、驚いたよ?驚いたけれども!
それよりも
もっと大事な事を聞かなきゃ…