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不透明な男

第3章 自覚の無い男


ゼェゼェと息があがり、ぐったりする俺を松兄ぃはひっくり返す。


智「あ…も、ほんとに…、だめ…」

兄「だめだよ。お前はまだ俺のものになってない。」


サイドテーブルのワセリンを俺に塗り付けると、背中にキスを落としながら松兄ぃの硬い肉棒でそれを塗り伸ばす。

俺の蕾にその肉棒をぐりぐりと押し付ける。


それは、ゆっくりと俺に入って来る。


智「ん!う…ぁ…」

兄「あ…ぁ、智…」

智「んぅ…、く…」

兄「苦しそうにするな…」

智「ん、ん…」


俺の頭を撫でながら優しく腰を振る。
時折、松兄ぃの涙声が聞こえる。


兄「頼むから…俺のものに…」

智「ん、く…っ、は、」

兄「俺のものになってくれ…」

智「あ、あっ、は…っ、」


俺の跳ねる場所を擦り出す。


智「んん…、あっ、あ、はぁっ」

兄「顔、見せてくれよ…」


俺の背中に覆い被さっていた松兄ぃは俺に入ったまま俺の身体を起こす。
俺は背を向けて松兄ぃの前に座る形になった。

俺を乗せたままベッドの淵に座ると、正面には大きな姿見があった。


智「!」

兄「ほら、見ろよ。」

智「っ…な…、あっ、あ」


松兄ぃは俺の顎を掴み、鏡の方へと向け腰を動かす。
俺は恥ずかしさのあまり目をギュッと閉じる。


兄「顔、見せて…」

智「や、やだっ、んっ、んぅっ」


首を降って抵抗する俺の頭を掴み唇を塞ぐ。
松兄ぃの舌が俺の舌を絡めとる。


智「ん、んっ、んぅっ」


口内を犯され、俺の中を犯される。
目の前には、松兄ぃに身体を犯され声をあげる俺が映る。
頭がおかしくなりそうだ。


智「ん、んっ、は、ぷはっ、あ、は…、あっあ」

兄「綺麗だよ…」

智「あ、あぁ…、や、だ…」

兄「その顔…」

智「は、はあっ、あ、やめ…っ」

兄「それが俺を煽るんだよ…」


松兄ぃの膝で俺の足は大きく開かれていた。
宙に浮いている足では抵抗する事も出来ずに、ひたすら松兄ぃに揺さぶられるだけだった。


智「あ、あっ、おねが、や、やだ…っ」


俺の潤んだ目を見ると、松兄ぃの顔が歪んだ。
やはり懇願は受け入れて貰えずに、松兄ぃの手が俺の前に伸びる。






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