
不透明な男
第4章 探す男
爽やかに笑うマスターは俺に気付くと更に大きな笑顔をした。
●「大ちゃん!」
智「あっ、はい」
大ちゃんて俺の事か?
俺の目見て話してるんだから、きっと俺の事なんだろう。とマスターに返事をする。
●「プッ、はいって何?」
智「や、あ、はい」
●「久し振りだね~、もう来てくれないかと思ったよ!」
和「この人はね、来るつもり無かったの。」
●「えっ」
和「それを私が連れて来てあげたんだから、俺に感謝しなさい。」
●「大ちゃん、ニノに捕まっちゃったんだね」
和「人聞き悪いな!あ、この人は相葉さんね。」
●「なんで今更紹介なのさ(笑)」
和「この人の事、覚えてないでしょ?」
智「あ、うん」
和「俺の事覚えてないのに、アナタの事なんて覚えてる訳が無いでしょ。」
ニノが相葉と言うマスターを見ながら言う。
●「えっえっどういう事?俺わかんない!」
ニノが、この人は大丈夫だからと俺に言うと、俺の代わりに今の状況を説明した。
●「え…そんな…」
和「自己紹介しなさいよ。」
●「あっ、俺は相葉雅紀。この店のマスターやってます!」
智「相葉さん…」
雅「固いなぁ。相葉ちゃんでいいよ、いつもそう呼ばれてたから。」
智「うん、相葉ちゃん。覚えてなくてごめんね?」
雅「もっ、もう!いいよそんなの!」
なんだか隣のニノの視線が痛かった。
