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恋空予報

第12章 再会

相葉side




「ニノちゃんが帰るんなら
俺も帰る!」

「俺、ホテルだから…」



…そっか。


けど、ある程度のお金はあるから
払えるんじゃないかな。



「いいっ!行こうよ!」

「相葉っ…!」



ニノちゃんの手を引いて
そのちゃんとゆうに事情を
話してから会場を出た。



…悪いことしちゃったな。



「相葉っ!お前ばかだよ!」

「…そうだよ。俺はばかだよ?
ばかだから…ニノちゃんに迷惑ばっかかけるし、
優しくできない。

泣かしてばっかり。
けど、誰よりも愛してる。


ニノちゃんが初めての人だから。

…それは、ニノちゃんもでしょ?」



ニノちゃんを抱き締めたら、
シャツが濡れた。


…ニノちゃんが泣いたから。


あったかい涙だった。



「…立場逆転じゃねぇかよっ
相葉が…雅紀が好きだよ」




…え?



ニノちゃんが俺の胸に顔を埋めながら
ぽそっと呟いた。



俺はソレを逃さなかった。




「今、雅紀って…」

「悪いかよ!」



俺の手を引きながら
ずんずん歩くニノちゃん。



…なんか、嬉しいかも。



緩んでいる頬を押さえ、
ニノちゃんの車に乗り込む。



「…相葉は送迎で来たんだろ?」

「ふふ、わかるんだね。
そうだよ?送迎で来たの。」

「ホテル…泊まってくだろ?」



…もちろん。



俺はそれを伝えたくて、
ニノちゃんと唇を重ね合わせた。



「…んぅ…」




運転席のニノちゃんは
ぴくっと動いた。




…ほら、かわいいまんまだ。


深いキスになっていくのに
それほど時間はかからなかった。



ニノちゃんから
舌を絡めてきたから。



…今夜は寝かせないから。




12年の空白を埋めよう?

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