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二宮side




「っ…」

「ニノちゃ、きつ…っ」



ぐんっと入ってきた雅紀は
今までで一番でかいと思う。


「…あ、ぅあっ…」

「ごめ、余裕ない…」



雅紀の腰がゆっくり動き始めて
俺を一気に貫いてくる。



俺は相葉に抱きついて
揺さぶられるだけで。


雅紀の腹に俺自身が擦れて
刺激になる。



「っあ、あぁっ…」

「ニノちゃ、エロっ…」



雅紀が激しく腰を打ち付けてくる。


俺は意識が飛びそうになるのを
必死に耐えていた。


雅紀の顔を見ていたら、
頬が濡れていた。



…やだ。


なんでかな。



「…うっ…」

「あ、痛い！？」

「んーんっ」



雅紀の長い指が俺の涙を拭う。



「嬉しくて…っ」

「寂しかった？」



当たり前だ、バカ。


ずっと雅紀に会いたかったんだ。


けどそれは、俺たちの関係を壊すから。


俺が壊したから。



「ね、ニノちゃ、結婚、しよ？」

「ひぁ、あっ、あぁ……っ」




結婚、とか考えたことなかった。


同性婚が認められた
今の時代、俺たちを軽蔑する奴等はいない？



「ね、ニノちゃん、返事は？」

「こんなときにプロポーズとかっ、
お前マジでムードねぇなっ…」



雅紀は俺の指に自分の指を
絡ませて俺を見つめた。


綺麗な雅紀の瞳に
俺が映っている。



「する？しない？」

「…するからっ…
結婚、するからぁ…っ」



雅紀はにこっと微笑んで
腰を思いっきり打ち付けた。


腰、砕けそう…。