霧島さん
第5章 志月筧
ーーーー筧side
俺の下で、細い体が小刻みに震えている。
その肌はシルクのようにすべすべで、目の覚める白さには俺も喉を鳴らした。
「可愛い」
「んっ」
と、思わず零してしまった言葉にピクリと反応したハナちゃんに、え。となる。
…あのムッツリ馬鹿、普段から言ってるな、これは。まあ、今は都合がいいけれど。
「凄いですよ、可愛いって言っただけでここヒクヒクしてる」
「や…」
足を閉じるあまり意味のないその行動。タオルで目を隠しているからだろうか。
普段のハナちゃんからは想像できないくらい反応をくれる。
「ハナがそのつもりなら、他のところいじめるからいいですよ」
「っぁ、耳…いや…ッ」
あーーやばい。お兄さんちょっと本気になりそう。