霧島さん
第6章 霧島さんと先生
筧さんが帰った後も暫くベッドに横たわっていたけれど、流石に寒くてのそりと起き上がった。
服…志月さんの着たいな。
ちょっとだけならばれないよね…?
「…TシャツTシャツ…」
クローゼットを開けると、ふわりと彼の匂いが鼻を掠める。
彼らしい無地のシンプルなTシャツを取り出して着ると、ダボダボでワンピースみたいになった。
「細身なのに、やっぱり男の人なんだなぁ…」
そのまましゃがみこむと、まるで志月蛍に抱き締められているような錯覚に陥る。
ーームズ、と体の奥が疼くのを感じた。
「…、」
さっきの余韻も相まって、ズクズクと強い疼きが私を襲う。
筧さんは、本当に数え切れないほど志月蛍の代わりをしていたんだろう。私に触れるあの手は、本当に志月蛍と似ていた。
そう。最初に彼は、唇を塞いで、優しく体を愛撫するんだ。
「…ん、」
指先で鎖骨を撫で、胸へ滑らせる。
そして彼は押し上げるようにした後円を描くように揉んで、私の反応を伺いながら刺激する。
「…はっ…ぁ、」
次は、硬く尖ったソレを唇に含んで、手を這わすとパンツの上から秘部に触れて……