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小さな恋のストーリー

第6章 夕暮れの都会で

履いてみると、ピタリと足が地面に付いて、痛みから足はスッカリ解放され、軽やかだ。


「純一さん、楽ちん!」


私は立って飛び跳ねて見せた。


「やっと元気な笑顔になったな」


「私元気なかった?」


「美香は分かりやすいから」


「えーっそんなあ〜」


「そういう所が、可愛いんだよ」


私の頭をくしゃっと撫でて、肩を抱き寄せでくれた。


「さ、行こうか?お腹も空いてきたろ?」


「うんっ空いてきた!」


「夜は始まったばかりだ。夜の部のデート開始だ」


「うん!純一さんと一緒なら朝も昼も夜も楽しいよ」


とびきりの笑顔で私は応えた。

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