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『意識はありますか？　大丈夫ですか!!??』
ヒカルの指かけで
マサに扮した男は
目を開けてヒカルを見つめた。

『……やっぱりやらかした…　最後までロクデナシだよなぁ…俺…』
その男は
目に涙をためながら

『オヤジ…　ｵﾔｼﾞ…　ｵ…ﾔ…ｼﾞ　』
とうわ言のように
呟き始めた

『あなたは誰ですか？誰なの!!??』
とヒカルは極めて
強い口調で
マサなる男の意識が失われるのを
阻止しようとした。

『………俺は…　　マサですよ…　』
男はニヤリと微笑みながら
握りしめた手を開き
USBをヒカルに手渡した。

と同時に
男は何を思ったのか
露になっていた
ヒカルの乳首に口をつけて
乳首を吸い始めながら
手をヒカルの臀部に伸ばして
愛しそうに撫でた…。

―――な、何なんだ!!何なんだこれは!!??

予想外の男の行動に
ヒカルの思考回路はいったん停止しかけた…

男は
ヒカルの乳首から口を離し
臀部を撫でていた手を話したあと
指先をヒカルの胸にうつして
νマークを指でつけるしぐさをした…

―――えっ？
ヒカルは一瞬ひるんだ

―――何？なんなの？
ヒカルがあっけにとられている間に
男は
『(ミサキ…　ごめん…　迎えに行けないよ…　ﾐｻｷ…)』
とすでに声にならない声をだして
息をひきとった。

ヒカルは
最後に男が何を言おうとしたのかを
聞き取れずに
男の最期を見送った。

ヒカルの乳首が
男が口をつけたときに残した唾液で
濡れていた…
部屋の灯りに
男の残した唾液が反射し
ヒカルの乳首から現場には不似合いな
淫靡なきらめきが
放たれていた…。