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事件は急展開で
結末を迎えることとなった。

結局
海浜港からあがった死体は
損壊が激しく
身元不明の遺体として処理された…。

おそらくは
その遺体がホンモノのマサのものであろうと
予測はなされても
それを証明するすべもなかった。

マサに扮した男の
身元も確かめるすべはなく
マサとして
港竜会内部の抗争の末に
若頭筆頭である
長谷場宗典の指示のもとで
港竜会の構成員が
港竜会本部の地下室において
射殺されたという結末となった。

おそらくは
マサに扮した男は
何らかの理由から
自分がマサとして亡くならねばならない
道を選択したということだ。

しかし
マサに扮した男が
亡くなる間際にヒカルに手渡したUSBには
港竜会の
マッハ密売に関する
動かしがたい証拠が大量に
記録されていた。

その結果
港竜会は大打撃を受けた。
若頭筆頭の長谷場も
殺人教唆とマッハ密売の
総取り仕切りを担っていたとされ
逮捕された。

組織としての大きな財源と
組織のNo.2を失った
港竜会は
おそらくしばらくの間は
再建が困難な状況に陥った。

ただし
なぜマサなる人物が
マッハに関する
データーを持ち出そうとしたのかは
マサなる人物がなくなったため
闇のなかに
その真相は葬られたかたちとなった。