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Face or Body

第65章 終焉 ~あの場所から再び…

『そんな言葉を俺が今さら受け入れると思うのかっ…!!』
カケルは
通勤ラッシュの時間のホームの雑踏に
消し去られるような小さく
しかし強く言葉を振り絞るように言った。

そして
一歩二歩アカリに近づき
さらに言葉を絞り出す
『俺はお前のその正義のみかたですって態度が大嫌いだよ。 ……俺に手錠をお前がかけたあの時の俺を見下した視線は忘れねえ!!』

さらにもう一歩近づき
『だからさ… 俺はお前を壊したかった。 なのになんでこうして胸はってここにいるんだ…』
と言葉を投げ掛けたカケルは
アカリを睨み付けた。

『……カケルさん…。復讐は不毛です… もう終わりませんか?復讐は復讐を生むだけです…。』
アカリは言葉を選びながら
カケルに言葉をかける…。

『…くっ!! それが気に入らねぇ… どうしてお前は壊れねえ? お前レイプされたんだぜ!!そこにいるアキラと子供作る予定だった排卵日にさ… おまけに誰の子供か分からない妊娠までさせられて… 中絶さえできないまま出産して… 子供かかえてさぁ… 俺に巻町ヒカルを乗っ取られて、この世からお前は抹殺されたんだぜ?悲しくねえのか?俺を殺したくねえか?』
カケルはヒカリの顔から
ニヤニヤと敵意丸出しの不気味な笑みを
醸し出しながら
アカリを挑発していく…

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