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泣かぬ鼠が身を焦がす

第33章 能ある鷹も身を焦がす(サイドストーリー2)


でも伊藤さんからは予想に反して連絡が来て

昨日の謝罪をさせてくれって頼み込んだらあっさり釣られてくれた


ほんと、単純でお人好しなんだな
そんなにバカ真面目でよく今まで誰にも食われなかったよ


俺はというと女性にはそもそも困らないし、バイだから男も相手にできるしで正直セックスの相手にはそれまで全く困らなかった

黙ってても顔だけで寄ってくるし

けどたまには難攻不落って感じの人をどろっどろにしてみたいなーなんて思って

伊藤さんに日を跨いでまで連絡したんだよね

あとはやっぱり、あの美人の乱れる姿が堪らなかったから


それで、仕事終わってから知人のツテで予約してもらったホテル最上階の結構良い店に連れていったら、ちょっと嬉しそうな顔してて

笑い堪えるのに必死だった


釣られやすすぎんだろ


食事中から少しずつ俺への警戒心を解いていって、食事を終えてから全てを正直に話してます、反省してますって感じで謝った

それで付き合って下さい、なんて告白をしたら、本当に考え込んでるから驚いたわ

衝動的にあんなことする奴なんているわけないんだから、告白もすぐ嘘だってわかりそうなもんだけどな

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