
泣かぬ鼠が身を焦がす
第33章 能ある鷹も身を焦がす(サイドストーリー2)
家に帰って、次の日の朝仕事に出勤する前に鏡で自分の姿を見てみると
「って……」
肩や腕に少し大きめの痣が出来ていた
うわ、腰のやつやば
痛いわけだ……
俺今まであんなに大きく拒絶されたことないわ
なんか悔しい
「……痛て、て……」
しかし仕事は仕事
突然こんな理由で休むわけにはいかないし、俺には抱えてる案件がいくつもある
当然、杉田コーポレーションさんとの仕事も進めなきゃいけない
俺は痛む身体をおして昨日のとは別のスーツに着替えて会社に出社した
「っあーーー……疲れた……」
そして帰宅したのは定時から2時間残業してから
身体の痛みがちょこちょこ来るから身体が思い通りに動かせなくて、いつもより仕事が捗らなかったせいだ
いや、言い訳か
ソファに座っても
寝っ転がっても痛い
何してても痛くて、苛つきを通り越して悲しくなってきたわ
「あー……しかも、最悪」
下を見ると、スーツの股間部分には小さなテントが出来ている
昨日出来ると思ってたのに出来なかったし
疲れてるし
勃つのはもうしょうがないよな
上から触るだけでその硬さがわかる
