
泣かぬ鼠が身を焦がす
第33章 能ある鷹も身を焦がす(サイドストーリー2)
「はー……」
くそ
シャワー浴びよ
俺は自分のおかしい思考や何もかもを全部流すため、浴室に向かった
しかし、俺のおかしな考えはその日だけに留まることはなかった
次の日も、その次の日も
日課のようにシていたオナニーのオカズとして、毎回恒例のように伊藤さんが現れるようになってしまった
くっそ
今日もかよ
こんな可愛い女の子の写真見ながらどうして……っ
買ってきた新しいエロ本も、昔から俺のオカズとして活躍してくれた写真集も
どれを見て擦り始めても、いつの間にか考えてるのは身体の痛みと共に蘇るあの伊藤さんの冷たい目
こうなったら……!!!
どうにかして振り切ってやる、と気合を入れてゲイバーに行って良さげな子とトイレでそういう雰囲気になったけど
「…………ごめん、今日調子悪いみたい」
自分が奉仕されて相手を見下ろしてる状況に違和感を覚えてしまって、勃つものも勃たなくなってしまった
マジで
やばい
そして結局俺はこの問題を解決できないまま
「本日はお越しいただきありがとうございます。会議室はこちらです」
会議で再び伊藤さんと会うことになってしまった
