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偽りの向こう側

第5章 嵐(ライン開始)

父親の席に父親が居ないだけで他は
何も変わらない。

義母の豹変ぶりに面食らった。

好きな男でも出来たのか。

それはそれで構わないが。

父親が亡くなってからの一年
義母はほとんど料理をしていなかったが
腕は全く落ちていなかった。

味噌汁もほうれん草のおひたしも卵焼きも
どれもこれも美味しく御飯をおかわりする
ほどだった。

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