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偽りの向こう側

第6章 ライン二日目

「どうして?」
「いつもと様子が違うから」

確かに今日の私は昨日までの私とは別人である。

長い髪の毛をきっちりとまとめ化粧を施し
朝食を作った。

「これからはちゃんとしようかと……」
「どっちでもいいけど。ごちそうさん。
旨かったよ」

瑛士はお茶を飲み干し立ち上がった。

これが親子らしい会話なのかも分からない。

でもこれからは瑛士との距離を縮めていこうと
思った。

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