テキストサイズ

偽りの向こう側

第6章 ライン二日目

「あ、母さん」

部屋に戻ろうとする瑛士が背を向けたまま
私に声を掛けた。

「ん?どうしたの?」
「晩飯食うからよろしく」

今夜は久し振りに腕を振るうことになる。

食器を洗い終えると早速嵐に返信した。

「ありがとね(笑)」

瑛士と親子らしく過ごせたのは嵐のおかげ。

お礼を伝えたかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ