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(旧)短編☆中編小説集

第9章 誘惑~からのLOVE①

・北山side

狭いトイレの個室には厭らしい空気が充満していた。



北「んっ、藤ヶ谷…」

藤「なに?」



俺は、その雰囲気に沈んで行きそうな自分をかろうじて保ちながら。



北「ここ…じゃ‥やだ」

藤「んっ?」



お前と初めて結ばれるのがトイレだなんて御免だ。



藤「分かった外へ出よう」



そう言うと俺の手を掴み。



ボーイ「あれお客さんお帰りですか」

藤「こいつの分も会計を」

ボーイ「かしこまりました」



俺のぶんってえっ?藤ヶ谷この店で飲んでたわけ。



ボーイ「有り難うございました、またのお越しをお待ちしています」



もう二度と来ないわ。



北「あ、なぁー」

藤「‥‥‥」



しかし話し掛けても黙ったまま。

外へ出てタクシーを拾い、ついた所は。

ここってこいつのマンションじゃん!?

グイッと無言で引っ張って行く。

エレベーターに乗り部屋の前まで来て。

ドアを開け中へと入り。

靴を脱ぎ玄関から上がった瞬間に!ドンッ

チュッ―



北「ん…んっ」



もう頭の中は何も考えられなかった。

ただ俺は藤ヶ谷に身を任せていたんだ。

初めての事を目の前にし。

そのまま強引に、上の服が脱がされていき。



北「はぁ、ハァハァ、はうっ」



胸の突起をカリッと噛まれズボンの上から撫でられて



北「ああっ」



藤ヶ谷も合わせるかの如く服を脱いでいってさ。

ちゅぷ―



北「んっ、ん…ん‥」

藤「舌を出して北山」



言われた通りにすると。



藤「ぷちゅ、チュクチュク」

北「あふっ、んんっ」



はあっ、ヤバい、めっちゃいい。

お互いを擦りつけ合い自然と腰が動いてく。



藤「クスッ、色っぽい顔している」

北「なっ、言うなバカ」

藤「ベットへ行こうか」



コクンと小さく頷いた。

また手を引かれて寝室へ、ドサッと押し倒された瞬間に。

手早くズボンも全て脱がされてしまい。



北「ふっ、藤ヶ谷」



思わず手で股間を押さえたら。

ゆっくりと、自分のを脱ぎながら。

こいつは―



藤「ダメだよ、もう後戻りは出来ない」



それから、身体の上へ覆い被さって来て。

あぁ…胸が苦しい押し潰されそうだわ。

大好きな藤ヶ谷の温もりに包まれて―





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