テキストサイズ

(旧)短編☆中編小説集

第9章 誘惑~からのLOVE①

・藤ヶ谷side

ガチャ、バタン!

ふっ、帰ったか俺も意気地がないよな。

ダメじゃん、これじゃ。

あいつをあの店で見かけたとき驚いたのはもちろんだけど。

次から次へ声を掛けて来る客・客・客―

ヤバい、ヤバいじゃん。

無自覚だけど北山は、けっこう男にモテる。

あの可愛らしい幼顔が笑顔が鼻の掛かった声が、惹きつけるんだ。

なのにバカか、こんな店へ来てよ。

あとから聞いた話し。

出川さんとの待ち合わせで来たらしいが店、間違えてるじゃん。

呆れて、開いた口が塞がらなかったわ。

だけど咄嗟に襲ってしまったトイレの中。

あとには引けなくなり連れて帰り。

抵抗するかと思いきや…

ふっ、夢じゃないんだよな俺はこの手で北山を抱いた

明日、どんな顔をして会おう?

そう思っていた矢先に。

わたから携帯へ電話が掛かって来たんだ。



藤「明日、いっしょに行かない?あ、うんそう…わた何時に来る?」



あいつは黙って出て行き。

これから俺達の関係はどうなるのだろう?

少なくとも今まで通りには行かないはずだ。

お前の味を俺は知ってしまったから―





ストーリーメニュー

TOPTOPへ