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(旧)短編☆中編小説集

第9章 誘惑~からのLOVE①

・北山side

その晩、自分のマンションへ帰った俺は。

珍しく寝つけずに、ベットの中で悶々としていた。

しちゃったんだよな、俺。藤ヶ谷と…

つうか後で出川さんに謝っておかなければ。

あの人が、メモに間違えて書いたとはいえ。

気づいても結局は行かなかったしさ。

怒ってたかなぁ、出川さん

まっ、いいや次に会った時にって次?ハッ

そのとき気づく俺たち明日も顔を合わせるんじゃんって。

どんな顔をすればいい?

藤ヶ谷は、どんな眼で俺を見てくるんだろう?

考えれば考えるほど、眠れなくなり。

気がつけば朝…

あちゃーやっちまったよ、昨日あんなことをした後で

まさかの徹夜―



ニ「ミツおはよ」

北「んー」

ニ「眠いの?」

北「お前は、朝から元気だなぁ」

ニ「んふふっ、充電したからね」

北「‥‥っ」



と、その向こうでは千賀が



宮「千さん大丈夫?」

千「でっ、で…じょぶ‥だアイテテテ」



あぁー激しくヤっちゃったってわけ。

んっ?待てよ、つうことは

俺と藤ヶ谷がしているときに、こいつらも。

カァーッと、また顔が熱く火照ってくる。



ニ「ミツなに想像して顔を赤くしているんだよスケベだなぁ」

北「ちっ、違うって」

ニ「でも真っ赤だぜ、ニヤッ」



あはっ、複雑な心境だ。

もうすぐ、藤ヶ谷がやって来る。





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