テキストサイズ

(旧)短編☆中編小説集

第9章 誘惑~からのLOVE①

・藤ヶ谷side

藤「わたゴメンね付き合わせちゃって」

横「ミツと何かあった?」

藤「‥‥‥」

横「言いたくないなら言わなくていいけど」



わたの鋭い視線―

いつもは真っ先に1番乗りしているのに悪い。

ガチャ、重い気持ちで扉を開ければ。



ニ「よし、今日もバリバリ頑張って行くよ」

玉「はいはい…」

千「ニカに従います」

宮「右に同じく」



相変わらず賑やかな楽屋、その中で北山は。



北「クゥークゥー」



寝てる?えっ、あっそう、ふっ、なんだかホッとしたな。

いつも通り、いつも通りにすればいい。

クールに冷たく。



玉「ガヤおはよう」

藤「おはよタマ」

玉「渉、ニコッ」

横「裕太、相変わらずミツは寝ているんだ」

玉「それがね」

ニ「眠れなかったみたいだよ昨日の夜」

藤「そうなのか?」

横「へぇー珍しい事もあるもんだ」



わたの眼が、チラッと俺を見る。

俺のせい?俺がお前を強引に抱いたりしたから。

だけど、我慢できなかったんだ。

あまりにも、お前が無防備で危なっかしくてさ。

だから、だから俺は。

これからも、抱き続けると決めた。

他の奴に取られたくはないし嫌なら断ればいい嫌なら

そう思いつつ、俺は眠っている北山を見つめていたんだ。

伝えられない想いを胸に―





ストーリーメニュー

TOPTOPへ