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(旧)短編☆中編小説集

第9章 誘惑~からのLOVE①

・横尾side

あれは、確かにキスマークだった。

ミツの首筋にあった…



横「裕太、お願いがあるんだけど」

玉「なに?」

横「ミツのこと気をつけて見ててくれる?」

玉「‥…いいよ」



裕太はそれだけで俺が言った意味を理解する。



玉「ミツ、たまには久々にメシでも食いに行こうか」

北「俺と?」

玉「前はよく行ってたじゃん、ニコッ」

北「おう、フフッ」



嬉しそうに歯に噛むミツ。

弟にするならタマがいい、そう言葉に出すほど当時は裕太を溺愛していた。

今は成長し、ツンデレ王子になってしまったけれど。

代わりにニカという超ヤンチャな弟ができ。

まっ、それはそれで良かったと思っている。

あいつはミツは結構、寂しがり屋の甘えんぼさんだから。



藤「わた」

横「帰ろうか」

藤「うん」

横「なにか食ってく?」

藤「そうだなぁ」



俺は太輔を見てるから頼むな裕太。

このふたり、きっとなにかある。

だからイザという時に手を差し伸べてあげれるよう。

見守っていてあげなければ

そう思ってのことだった、なんだか心配だったから。





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