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(旧)短編☆中編小説集

第9章 誘惑~からのLOVE①

・藤ヶ谷side

突然―



北「あっ、あぁーっ」

藤「‥‥っ」



物凄い叫び声を上げ北山は意識を飛ばしてしまい。



藤「ヤバい、どうしよ」



ごめん、クッ…

ギュッと抱きしめ涙が頬をつたって落ちる。

俺の愛は歪んでいる。

こんなふうに苛めるつもりはないのに。

北山が困った顔をすると、ゾクゾクし。

もっとそんな顔が見てみたいと思ってしまう。

いつからだろ?そんなふうになってしまったのは。

デビュー前タマを可愛がっているあいつを見て、すっげー苛々していたっけ。

わざと隙を狙い奪ったりし

今だってニカといちゃついてるのを見ると怒鳴り散らしたくなるんだ。

そう俺はキングなんかじゃない。

ただの妬きもちやろうさ。

独占力が強く、北山を独り占めしたくて足掻いてる。

あいつを、めちゃくちゃに壊し俺に溺れさせ離れられないようにしてさ。

きっと心の奥底のどこかにそんな気持ちがあったんだ

だから、それが今―

でも、兎やリスも逃げ出すことが出来るんだよ。

北山、お前が嫌だと言うのなら俺は追い掛けたりはしない。

ズルイと言われるかもしれないけどね…





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