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(旧)短編☆中編小説集

第14章 この想い叶えて

・藤ヶ谷side

数日後―



藤「北山、風呂へ入るよ」

北「あ、うん」



チャップン!



北「なぁ藤ヶ谷」

藤「んっ?」

北「俺、ずーっと気になっていた事があるんだわ」

藤「なに」



いつものように二人で浴槽に浸かっていたら。



北「なんでおまえイキなり俺んちへ来たんで」

藤「はっ?」

北「とつぜん、一緒に住むなんて言うしよ」

藤「覚えてないの」

北「何が?キョトン」



だからか。

一緒に住むようになって、今日まで違和感がなかったわけではない。



藤「メンバー全員で飲みに行った日があったじゃん」

北「途中で記憶あいまいだけど気がついたら何故だか横尾さんちに泊まってた」



ガハハハッと笑う北山。



藤「あの日、北山がみんなの前で俺に告ったんだ」

北「嘘だぁ、ハハッ」

藤「ほんとだって、じゃなきゃ俺からはアプローチしないもん」

北「ぁ…‥」

藤「だろ?ニッ」



とたん顔を真っ赤にし。



北「マジで?」

藤「わたが間に入り北山の願いを叶えてやる事になったってわけ」

北「その結果がこれ」

藤「そっ、思いっきり愛されたかったんだろ俺に」






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