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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第8章 枕営業の真髄

「別宅なんて余裕……俺には無いよ」
「だってナンバーワンホスト……」

椿龍我はパイプベッドに腰を降ろした。

「座蒲団無いからさ。遥香ちゃんもこっち
座れよ。襲ったりしないから」
「あ……はい……」

人ひとり分の間隔を空け
私もパイプベッドに座った。

「親父がさ借金こしらえちゃってさ」

椿龍我が語り始めた。

「で、母さんは身体悪くして今も入院中。
俺は親父の借金返済と入院費の為に
ホストやってるってわけよ」

父親の借金というのはギャンブルの類いではなく
事業の失敗や銀行から借り入れが
原因だということを付け加えた。

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