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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第8章 枕営業の真髄

「……そうだったんですか。だからこんなとこ
あッ!ごめんなさい!」

また悪いクセが……

「いいって。俺もそう思うから歌舞伎町から
離れた吉祥寺にアパート借りてるわけだし」
「ナンバーワンがこれじゃ格好つきません
からね」
「そういうこと。誰にも言うなよ」

そっか……

だから最初に椿龍我を目にした時
もの寂しげな雰囲気を感じ取ったのか。

「さっきタクシーで別の条件は?って遥香ちゃん
言ったでしょ?」
「あ……それだったらもういいです」

親の借金を返済している人に
保険を勧めるほど私は冷酷ではない。

真琴には私の顧客を誰か譲ればいい。

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