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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第20章 水谷文乃の事情①

本條自らがコーヒーを用意してくれた。

私と本條は向かい合うような形で
ソファーに腰を降ろした。

「あ……美味しい」

つい口から言葉が漏れた。

「少しは元気出たか?」
「え?」

本條も美味しそうにコーヒーを嗜む。

「落ち込んでるように見えたから。
俺の思い過ごしかもしれないけど」

見透かされていた。

それが少し恥ずかしくもあり嬉しかった。

今の私の心境を
敵である本條が悟ってくれた。

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