テキストサイズ

枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第20章 水谷文乃の事情①

自然と涙がこぼれ落ち
それを隠すように両手で顔を覆った。

すると肩を抱かれている感触を覚えた。

本條が寄り添うように私の隣に座っていた。

優しく肩を抱かれ吸い込まれるようだった。

本條は確実に私の心を射止めた。

打ち明けてしまおうか。

拓哉が考案した馬鹿げた策略を。

でもその前に
たった今芽生えた私の想いを
打ち明けたい。

顔を覆っている両手を外した。

本條が穏やかな眼差しで私を見つめる。

今なら言える。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ