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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第20章 水谷文乃の事情①

「おたくの社長にも大丈夫と公言してきたのか?」

え……

先に口を開いたのは本條だった。

それよりも事態を把握出来ずにいた。

「水谷文乃さん」

全身が否応なしに震えた。

本條は最初から分かっていたんだ。

当の本條は今もなお
私の肩を抱き穏やかな表情を浮かべている。

それが逆に恐怖だった。

「あ……あの……わ……私は……」

言葉にならない。

「なに?聞いてやるから言ってみろ」

本條が私を容赦なく追い詰める。

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