無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「参考になるか分からないけど」

胡桃はテーブルに置かれた携帯電話を手に取り
画面を私に向かって見せた。

「斗真のキスの相手ってこの女じゃない？」

その写真の女はまさに
斗真社長がキスをしていた相手だった。

「この人！この女です！でもどうして胡桃さんが
この写真を？」

隠し撮りのようだが
しっかりと表情を捉えている。

「大学の頃の友人なんだけど、この前ね
急に会いたいとか言われて」
「それで会ったんですか？」
「うん。斗真のことやたらと聞いてきて
おかしいなって思ったから写真撮っておいたの」
「だったら私もそうじゃありませんか？」

私も胡桃に斗真社長のことを
根掘り葉掘り聞いている。